日本ブリーフサイコセラピー学会 第27回松山大会 2017 7/28〜30

ワークショップ

7月28日(金) 13:00〜18:00
本大会ではワークショップを企画しております。お申し込みの際は、申し込み書に第3希望まで必ずお書きください。申し込み状況により、受付を締め切るコースが出てくる場合がございますので、ご注意ください。

大会ワークショップのご案内

1 〜不登校に役立つ〜 ブリーフサイコセラピー入門(研修委員会企画)
喜多 徹人(神戸セミナー)

心理学の知識がない方にも理解できて、現場で役立つワークショップを目指します。
中学生、高校生の不登校にはブリーフサイコセラピーのアプローチが効果的だと考えています。対象は、心理の専門家ではないけれど不登校の生徒に何とか良いかかわりができるようになりたいと思われている学校教員のみなさま、およびブリーフは役に立ちそうだと思われているSCのみなさまを想定しています。
担当する講師はもともと予備校講師です。それでも実践的な学びを続けているうちに、それなりにできるようになりました。
経験から学んだ実践的なノウハウはお伝えすることができます。目標は、役に立つことと楽しく学ぶことです。

2 ミルトン・エリクソン入門
津川 秀夫(吉備国際大学)

アリゾナの砂漠の町に不思議な医師が住んでいました。難治とされた患者でもそこに通うと次々に元気になっていきます。彼の治療は実に奇妙で、不眠の患者に床のワックスかけをさせ、夜尿の少年とアーチェリーの話で盛り上がります。さらには、マニラ封筒に妄想を入れて送ってこいと言ってきます。その男こそ「20世紀最大の臨床家」と称されるミルトン・エリクソンです。
エリクソンは、硬直した問題パターンを崩し、リソースを刺激し、速やかに解決に導きます。そのための治療手段は、メタファー、トランス、パラドックス、クリスタルボールテクニックなど多岐にわたり、それらの一つひとつにユニークで柔軟なエリクソンの世界を見ることができます。
このワークショップでは、エリクソニアン・アプローチを初歩から体験を通して学びます。参加者の皆さまには、エリクソンの臨床の一端を明日から実際に使えるようになっていただきます。
もっと自由に、もっと柔らかく、もっと楽しく臨床をしたい人の参加をお待ちしています。

3 ロールプレイと模擬面接で学ぶ、認知行動療法における見立てと手立ての橋渡し
西川 公平(CBTセンター)

認知行動療法は数々の優れた理論と技法の集大成であることは確かですが、大方のセラピストはそれらに振り回されるばかりで、目の前のクライアントさんとまともに会話が成立していません。
困りごとが何であれ、技法が何であれ、それらを運用していく上で必要になってくるのが会話です。残念なことに、認知行動療法は、そのような会話が既に出来る事が前提となっている療法ですから、認知行動療法を学ぶことによって会話の技術が向上するという事はありません。
今回ワークショップで5時間の枠を頂いたので、皆さんがクライアントさんのやり取りでお困りになっている各場面に対して、どう認知行動療法に載せていくのかロールプレイを通じてお伝えできればと思っています。また、なぜ会話が成立しないで、逆に技法に振り回される羽目になるのかも、ロールプレイを通じてご理解、ご体験頂ければ幸いです。 あまりグダグダと理論を述べるワークショップではありません。「認知行動療法とは何か」については、各自本を買って事前に学んでおいてください。
本ワークショップでは下記アドレスから事前にアンケートを取りますので、もしご回答いただければ、その内容に沿うよう鋭意努力します。

https://goo.gl/forms/FIf63wWeMo6fFWVz1

4 「アドラー・カフェ」へようこそ!〜実践のためのアドラー心理学入門
八巻 秀(駒澤大学)

アドラー心理学は、フロイトやユングと同時代のヨーロッパやアメリカで活躍した精神科医アルフレッド・アドラーが創始した心理学です。その考え方は、カウンセリングなどにとどまらず、子育てや教育、ビジネスの世界など、多彩な分野に影響を及ぼしてきました。日本に紹介されてから既に30年以上経っていますが、現在、日本では初めての「アドラー心理学ブーム」になっていて、次々と関連本が出版されて、マスコミでも取り上げられるようになっています。
そんなブームに踊らされずに(?)、このワークショップでは、アドラー心理学の基本をしっかりと押さえながら、それを日常生活や現場で実践できるような学びの時間にしたいと思います。講義とグループワークを織り交ぜながら、ブリーフサイコセラピー学会らしく、楽しみながら学んでいただきたいな〜と思っています。
アドラー自身が、ウィーンのカフェで仲間と語り・学び合ったように、参加者の皆さんも「アドラー・カフェ in 愛媛大学」で、大いに語り・学び合いましょう。
アドラー心理学に初めて触れる方、本は読んだけどどう活かすかわからないという方、アドラー臨床をバリバリ実践している方、どなたでも参加可能です。どうぞお気軽にご参加ください。

5 Anticipation/Future Dialogues アンティシペーション・ダイアローグ:
Remembering the future未来を思いだす、ネットワーク・ミーティング
白木 孝二 (Nagoya Connect & Share)
長沼 葉月(首都大学東京)

アンティシペーション(先のことを予想すること)によって、未来から現在(いま)を振り返り、思い出すダイアローグ・アプローチです。
オープンダイアローグと同様にフィンランドで始まり、教育や福祉現場で、マルチ・プロフェッショナル(複数の専門家)とマルチ・セクター(複数機関)が同時に関与する、複合的な問題を抱えたケースへの対応として発展したものです。
4月には開発者である、トムとロバートのアンキル兄弟の来日研修会も開かれました。
重要なのは、未来語りの足場としての、taking up one’s worries とearly open co-operationのプロセス。

6 システムズアプローチ〈完全理解〉
田中 究(関内カウンセリングオフィス)

システムズ・アプローチはブリーフセラピーを支える大きな柱のひとつです。ジョイニング、リフレーミング、コミュニケーション・パターン、どれもブリーフセラピーを実践する上で欠かせない要素となっています。システムズ・アプローチというと家族面接をイメージされる方は少なくないでしょう。しかし、家族面接だけでなく、個人面接や会議にも、はてはちょっとした立ち話や世間話にまで有効性を発揮します。それは、システムズアプローチが特定の方法を指すのではなく「ものの見方」に他ならないからです。
とは申しましても、本ワークショップは学校臨床をテーマとした、初学者向けの内容となっております。イメージとしてはデパ地下の試食コーナー。変わった味かもしれないけ れど、美味しいかもしれないし、エクササイズをまじえながら、基本の基本に少しずつ触れていきます。学校臨床以外の分野で業務に従事している方も、もちろん大歓迎です。
「明日から使える!」技法をたくさん学ぶことはとても大事なことです。しかし、それが使いこなせるかどうかは、それぞれの支援者にかかっています。ですから、システムズアプローチのものの見方が支援者の柔軟性向上に寄与する→諸技法の活用可能性が高まる→よりよい支援につながる、そんなワークショップを目指せるといいな、と思っています。
複数の関係者をシステムとして捉える視点から、既存のシステム観を転覆するオートポイエーシスまで、システムズアプローチは固定化されている経験をシャッフルしてくれることでしょう。

7 解決志向アプローチを学校課題に活かすサポートグループ・アプローチ
八幡 睦実(小樽市立望洋台中学校)

『サポートグループ・アプローチ』は『解決志向アプローチ』と『ピア・サポート(仲間による相互支援)』を組み合わせたハイブリットな新しい手法です。この手法の特徴は、問題や原因に言及せず(誰も責めない)、解決像(より良い状態)やリソース(内外の資源)などに焦点を当てる解決志向アプローチの理念やスキルを基盤としています。そして、解決志向のピア・サポートグループとより多くの関係者が、協働して効果的に取り組むことです。
講座では、具体的な事例やワークを通して、学校課題に対応する『サポートグループ・アプローチ』のエッセンスを明日からの実践に活かせるようお伝えします。

8 ブリーフセラピー、催眠法、動作法の同化的統合という「一粒で三度美味しい(?)」アプローチの実際(仮題) 〜ブリーフサイコセラピー入門〜(定員:20名)
長谷川 明弘(東洋英和女学院大学)

講師は、生涯にわたる発達段階への支援に向けて、可能な限り短期間で効率的な支援を目指すブリーフサイコセラピーを実践する中で、ブリーフセラピー、催眠法、臨床動作法といったアプローチを基盤にして相互のアプローチ・モデルの視点や技法、態度を積極的に取り入れてきた(同化的統合)。具体的には、個人内界には主に催眠法を、個人や人と人の間、家族を含めた集団・組織対個人にはブリーフセラピーを取り入れている。臨床動作法は、人の動作という心理的プロセスを資源とみなして肯定的に活かしている。
研修会では、講師が行った面接映像を提示して解説したり、実践の中で行っている工夫をロールプレイを通じて参加者相互に共有して実践を見直してみたりと実践にもう一工夫を加えたい参加者をお待ちしています。

(以上、敬称略)

日本ブリーフサイコセラピー学会