学会設立当時は実務をこなす体力あふれる大学院生だった自分が、気がつけば学会長を拝命することとなり、時間の流れが速いようなそうでもないような、定まりのない時間歪曲を体験しております。
日本ブリーフサイコセラピー学会への関わりについては、一般演題や論文投稿、理事や常任理事など、まっとうな正会員らしいこともしてきたつもりではありますが、もしかすると、会員の印象に残っているのは、もっぱら通訳としての働きではないかと思ったりしています。
そこで、このたびは、通訳という視点からブリーフサイコセラピーについて少々のお話をすることで、基調講演のつゆ払いとさせていただければ幸いです。
區藤 良 (山形大学保健管理センター/山形県スクールカウンセラー)、後藤 沙苗 (岩手県教育委員会巡回型カウンセラー)、法澤 直子 (長崎純心大学地域連携センター/長崎県スクールカウンセラー)
加来 洋一 (山口県立こころの医療センター)、田中 ひな子 (原宿カウンセリングセンター)
田崎みどり (長崎純心大学地域連携センター)
災害支援は、いつ、どの組織から派遣されるかで、任される範囲や支援者自身を取り巻く環境が全く異なります。とりわけ災害後の学校支援は、地域、あるいは組織によってニーズが変化していくため、支援者はその中でのポジションや、そのタイミングで任された役割を意識し、随時冷静な選択をしていくこととなります。
組織の一員として被災地に入る中で、どのように自身の言動を選択することが、災害後の学校コミュニティへの有効な支援に繋がるのか。それを問い直すことがこのシンポジウムの目的です。災害後の学校コミュニティに限らず、ブリーフサイコセラピーの視点に基づいた「有効な支援」とは何かについて、今一度考えてみませんか。
淺原 雅恵(倉敷市立大高小学校)、加藤 雅世子(星生学園)、佐々木 誠(岩手大学)
黒沢 幸子(目白大学)
小田 哲志(愛媛大学)
未来志向,リソースなどのブリーフセラピーが持つものの見方や捉え方は,児童・生徒への個別の対応はもとより,不登校やいじめの予防活動,授業や学校経営などにも幅広く活用されてきた。
本シンポジウムでは,ブリーフセラピーが児童・生徒の成長を育むうえで,どのように役立てられるのか,これまでに実践を積み重ねてきた方々からお話を聴き,改めてブリーフセラピーの有用性や魅力を知る機会としたい。
また,近年の教育現場の現状やこれからを踏まえた際,ブリーフセラピーに期待されることについて検討していく。
相模 健人(愛媛大学)鈴木 俊太郎(信州大学)、富田 英司(愛媛大学)
遠山 宜哉(岩手県立大学)
足立 智昭(島根大学)
ブリーフセラピーは教育現場で様々に活用されている。しかし、その実証性についてはこれまで十分に検討されていないと考えられる。
本シンポジウムではブリーフセラピー、またはその考え方を活用しながら、実践ないしエビデンスを残そうとする研究者から研究を紹介していただき、改めて教育現場におけるブリーフセラピーのあり方、その実証性について考えていきたい。
青木 安輝(ソリューションフォーカス)、喜多 徹人(神戸セミナー)、西 健太郎(光輝病院)、渡部 隆(愛媛県警察今治警察署)
竹之内 裕一(ソリューションランド)
相模 健人(愛媛大学)
ブリーフセラピーについては心理療法を専門とする臨床心理士以外にも多様な分野の方が学んでいることが多い。
本シンポジウムではブリーフセラピーを心理の分野以外から学ぼうとした者がどのような動機でブリーフセラピーの世界に迷い込み、そこで何を学び、それぞれの領域でどのように活かしていったのかについて語り合い、ブリーフセラピーの可能性について考えていきたい。
赤津 玲子(龍谷大学)、加藤 匡宏 (愛媛大学)、黒沢 幸子 (目白大学)、東畑 開人 (十文字学園女子大学)
坂本 真佐哉 (神戸松蔭女子学院大学)
シンポジウムは、「公認心理師とブリーフサイコセラピー:それぞれの現場から期待と責務について(仮題)」として、公認心理師資格がスタートするにあたり、さまざまな現場で活躍する先生方から国家資格への期待や責務、はたまた資格そのものの意義についてなど、ブリーフサイコセラピー領域内外の専門家も含め討論していただこう考えています。
具体的には、「医療の現場から」、「教育の現場から」、「養成の立場から」、「人類学的観点から」などです。乞うご期待!